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昼休み
クラスの女子達数人が弁当食べながら談笑していた
どうやら放課後カラオケに行く相談らしい
その中の1人が苺を誘う
「ねぇ苺も行かない?カラオケ。今日は部活休みでしょ」
「えっ?いや、やめとく」
苺がそう答えると
「何で〜楽しいのに〜・・・分かった今月ピンチなんでしょ?」
「う、うん。そんなところかな」
苺は何か慌てて返事をしていた
放課後
クラスの女子達が教室から出ていったあと俺は苺を捕まえた
「・・・別に金欠じゃないんだろ?」
「そっ、そんなことないよ。今月ピンチだもの」
「まぁ、それは良いとして本当は何か別の理由があったんじゃないか?」
俺の言葉に苺は困っていた
「俺が察するに・・・音痴なんだろ」
「!!!」
驚く苺。図星だったらしい
「まぁ、人間得手不得手があるからなぁ〜」
「アンタは何か得意な事でもあるの?」
「フッフッフッ、愚問ですな。俺にとってその質問は」
「で、何が得意なのよ」
「まずは『寝る事』だろ、『食べる事』だろ、『遊ぶ事』だろ、それから・・・」
「もういい、聞いた私が馬鹿だった」
「ミルク、それは違うぞ。他人がくだらないと思っている事でも堂々と言えるそれが特技というものだ」
「・・・アンタ多分、『凄い』か『馬鹿』かのどっちかだね」
「お褒めいただき光栄です。今日は褒めて貰ったからカフェで何か奢るよ」
「・・・何でそうなるのよ」
「どうせ暇なんだろ?付き合えよ。誰も『今月ピンチ』とか言ってる女に勘定頼まないからさ」
「何か腹立つわね。その台詞」
こうして俺は苺とカフェへ向かう事にした
数日後
「最近部活はどうしたのよ」
苺がグラウンドの端で座り込んでいる俊樹に話しかける
「帰宅部の活動は毎日じゃないんだ」
「じゃあ、部活する日って何時なのよ?」
「そうだな・・・欲しいコミックの発売日とか、欲しいゲームの発売日とか・・・」
「それって無茶苦茶個人的ね」
「部長がそう言うんだから間違いはない」
「部長が居るの!?」
「帰宅部はちゃんと学校から予算も貰える立派な部活だ!部長も居れば顧問もいる」
「誰が顧問なのよ」
「ウチの担任」
「・・・納得がいくわね」
俊樹達の担任は帰りのHRを5分以内に終わらせる事を信念としている
その事に関してはクラスの誰もが知っているので掃除が終わればすぐにクラスへと帰ってくる
何故そんなに早いのかと聞いた生徒がいてその時の答えは
「1日は24時間と決まっている。その限られた時間の中で君達は青春を謳歌しなければならない
だから先生はそんな君達に1分でも多く時間をプレゼントしようと思う。だから帰って青春しろ!」
その時俊樹達は『ある意味凄い先生』と認識した
「で、部長は?」
「俺」
「・・・」
絶句である
「で、ミルクは部活何時終わるんだ?」
「あと30分で終わるけど・・・何か用でもあるの?」
「スーパーで玉子がタイムサービスで安いんだよ。だから付き合え」
「何で玉子買いに一緒に行かなきゃならないのよ」
「ほら、俺一人暮らしだし・・・お一人様1パック限りなんだよ」
「だったら2回並べば良いじゃない」
「そんなみっともない真似できるか!それに俺はミルクが音痴だって事をみんなに言っても良いんだぞ」
「・・・分かったわよ。付き合えば良いんでしょ、付き合えば」
こうして2人で玉子を買いにスーパーへ行く事となった